贄の乙女の幸福な身の上
生贄の少女は、幸せな居場所に出会う。
寒空の帝都に放り出されてしまった珠。窮地を救ってくれたのは不思議な髪色をした男・銀市だった。珠はしばらく従業員として彼の元に置いてもらう事に。実はその店は特殊で…。秘密を抱える二人のせつなく温かい物語
【大好評シリーズ続刊】少女と口入れ屋の旦那様を、過去の因縁が襲う――。
銀市の店に勤める珠は、偶然から再会した華族令嬢と友人に。令嬢の悲しみと矜持を感じ、珠は彼女を助けたいと願う。そんな珠の成長を優しく見守る銀市。一方、帝都では銀市の過去に関わる“人ならざる者”が暗躍し…
銀市が少女に望むのは――「珠には、ただ幸せになって欲しいだけなんだ」
神使・灯佳によって五歳の姿にされてしまった珠。子ども姿でままならない事もあるなか、銀市たちの慈しみを受け――自覚したのは、温かな気持ち。だが、水面下では二人を巻き込む、哀しい逸話が蘇りつつあった……。
秘密を抱える少女と青年が、互いの幸せな居場所を見つける物語。
瑠璃子の代わりに訪れた洋館で、珠は銀市を想う、乙女らしい感情も育みつつあった。銀市も彼女を慈しむ一方で、いずれ来る別れと、只人として生きるには強すぎる贄の力を憂いていた。ある存在も珠の力に影響され……
少女は絶望のふちで銀の貴公子に救われ、聡明さと美しさを取り戻す。
身寄りを亡くし全てを奪われた少女ローザ。手を差し伸べてくれたのが銀の貴公子アルヴィンだった。彼らは妖精とアンティークにまつわる謎から真実を見出して……。この出会いが孤独を抱えた二人の魂を救う福音だった