平安後宮の薄紅姫 二 宮廷去りし皇后宮と伊勢物語
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平穏に読書したい薄紅に「後宮を去った皇后宮を連れ戻せ」と密命が下り!?
<次なる難事は、後宮を出奔した皇后宮を連れ戻すこと――!?>
怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅の姫。中宮を狙う"鬼"の事件を落着させ、その昼の姿である末席の女房として念願の書司(ふみのつかさ)となった。
一方、静かに読書にふけりたい夜の薄紅の元には、願いと反して親しくなった晴明の孫・奉親(ともちか)が訪ねて来ては面倒に巻き込んでいく。
そんなある日、彼女は後宮の蔵書破損をきっかけに密命をくだされる。後宮を去ってしまった皇后宮を連れ戻せ――と。
後宮の祈祷も担う奉親とともに、この難題に挑むことに。物語知識を駆使するものの、皇后宮は断固として戻ることを拒否し……。
- 【定価】704円(本体640円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】 文庫判
- 【ページ数】 288
- 【ISBN】 9784040738420
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もくじ
序
第一章 昔、后の難題に悩む女房ありけり
第二章 仏の御石の鉢も蓬莱の珠の枝も
第三章 二人の『伊勢物語』
第四章 ゆく蛍は月に帰る
かりそめの結び