


いつかは女性初の薬師になる——薬草が大好きでそう志していたものの、 帝に嫌われ無事円満離縁を目指した彼女は、なんと大蒜を丸かじり。 そんな暁下姫・千古を待ち受けていたのは、『雷雲帝』と呼ばれる帝と、 薬師を志す姫君の“皇后を目指さない”平安宮廷ファンタジー開宴! |


きょうかひめ・ちふる
暁下姫・千古
下級貴族の生まれだが、急遽入内することになった。
薬師を志し、本心では皇后とならず円満離縁を目論んでいる。
野山を駆け巡り、薬草を摘むのが趣味。

みかど・さだあき
帝・貞顕
先帝やその子息が病で亡くなったため
田舎から都へ呼ばれ、急遽帝となった。
次なる東宮が決まるまでの、穴塞ぎの帝ということで、大臣たちも蔑んでいる。

なりこないしのじょう
成子掌侍
千古の女官。幼馴染み。
いつだって千古の無茶を食い止めるのに全力。

あきなが
秋長
千古の幼馴染みで、典侍の息子。
何でもこなす、そつのない男。
千古を追って内裏入りした。

命婦
帝のお気に入りの猫。残念ながら帝にはあまり懐いていないようだ。

捨丸
野良犬だったところを千古に拾われた。
今は六位の蔵人の役職につく。犬。

ないしのすけ
典侍
千古の乳母であり、彼女を皇后にすべく奮闘する教育係。
まるで鬼教官。


しょうじょうひめ・ほたるび
宵上姫・蛍火
艶めかしく大人の色気を放つ美女。
謎が多く捕らえどころがない。

しょうかひめ・ほしやど
宵下姫・星宿
めっぽう気が強く、優等生気質。
千古に嫌がらせばかり仕向ける。

きょうじょうひめ・ありあけ
暁上姫・有明
四人の中で最も幼い。
口数が少なく恥ずかしがり屋。

きょうじょうひめ あきこ
暁上姫・明子
暁上家から輿入れした姫。
面持ち・性格も平凡だが……?

おにひめ・もみじ
鬼姫・紅葉
信濃国にて鬼娘として育てられた。
自由奔放で、荒ぶる美しさをもつ。

薬師を志しながらなぜか入内することになってしまった暁下姫。有力貴族四家の姫君が揃い、若き帝を巡る女たちの闘いの火蓋が切られた……のだが、暁下姫が宮廷内の健康法に口出ししたことが思わぬ闇をあぶり出し?
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離縁を目指していたはずなのに正后になっていた暁下姫。鄙の地で鬼が跋扈し、村が忽然と消えたという報告を耳にする。本当に村は消えたのか、村人はどこにいるのか、そしてこれは誰の思惑か。帝と暁下姫が鬼を討つ!
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成子掌侍と帝が陰で逢瀬を重ねていると知り、一人拗ねていた暁下姫・千古は、都鼠による火災の噂を聞きつける。坊主に変装し調査へ乗り出す千古だが、その頃自身に入れ替わった成子には鼠の陰が忍び寄っていた――。
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新たな暁上姫・明子の嫉妬に悩まされる頃。信濃の姫が帝の元へ嫁ぐ話が持ち上がる。信濃には「鬼姫」が存在し、帝や秋長とともに、千古は鬼都の偵察へ向かうことに。ところが道中、千古たちを最悪の悲劇が襲う――。
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鬼の奇襲から千古を死守し、世を去った兵衛・秋長。悲嘆に暮れ心を閉ざしていた千古は、思い掛けず帝から洛外の祭りに誘われる。その折ついに鬼姫が入内。飾らず華々しいその姿は、何故かあの人物を彷彿させ――?
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帝の愛情に包まれながら、後宮の未来を案じていた千古。清涼殿の庭に落ちた雷の祟りを収めるため再び妖后を演じたその前へ、あの男が姿を見せる。一方で静養を命じられた明子姫には、鬼の手が迫っており……!?
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大臣から子を成せと急かされ、千古は辟易していた。しかも千古が駄目なら健康な女を、と新しい靫負尉の娘も入るという。その折千古は、ある者が子を宿したような振る舞いに気づく。果たして帝の子か、それとも――?
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自身と帝の手によって国が変わっていくなかで、千古の心を揺さぶるのは謎多き男、秋光の正体だった。ついにそこへ踏み込む千古と帝。そして秋光本人も自身の想いに向き合う。各々が行く道を定める時が迫っていた――
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