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雪花妃伝 ~藍帝後宮始末記~ 一

冷遇ののち舞い戻された後宮で、若き王后は王子の死の真実を探る。

◎富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞受賞作◎
(2019年度)

――――王を害すると託宣を受けて辺境に捨てられた少女は、王の后となる。――――

 「この娘はいずれ王を害する」
 託宣を受け、静かな廟で生涯を終える筈だった鈴雪。しかし、幼い彼女の運命は流転する。王の手で強引に都へ連れ去られ――王后とされたのだ。だが、途方に暮れ泣きじゃくるだけの鈴雪は離宮へ追いやられてしまう。
 時は流れ、彼女が十九となったとき。王の世継ぎが死ぬ原因は呪いだという噂が流れていた。噂の払拭と、連続死の真実を探る密命のため、鈴雪は再び後宮へ連れ戻される。離宮で美しく知性ある女性となった鈴雪が投げ込まれたそこは、陰謀渦巻く世界だった……。

<1~2巻、2か月連続刊行!>

  • 【定価】704円(本体640円+税)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】 文庫判
  • 【ページ数】 288
  • 【ISBN】 9784040738734

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もくじ

   序 神託の王后
   一 王后帰還
   二 後宮のこと
   三 戦闘準備
   四 後宮の女達
   五 白鷺姫の宴
   六 面倒事
   七 花を摘む
   八 亡女達の執着

登場人物紹介

宋鈴雪(そう りんせつ)

幼くして王后にされた少女。いったんは離宮へ追いやられたものの19歳にして再び後宮へと呼び戻される。

郭藍叡 (かく らんえい)

国王。王后・鈴雪のほか4人の妃がいる。未だに後継者がいない。幼い鈴雪には恐ろしい存在だったが……。

寧菖香(ねい しょうこう)

位は貴妃。紅が似合う豊満な肢体の美女で、王の寵愛が最も厚く、プライドも高い。

黄芳蘭(こう ほうらん)

位は賢妃。子を失ったばかりで顔色が悪い。寧貴妃とは昔から反目し合っている。

安琳嬉(あん りんき)

位は充媛。どことなく子供っぽさのあるマイペースな女性。薄紅色が好き。 

富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト ファンタジー部門特別賞 受賞作品

コミカライズ情報



COMIC BRDIGEにて、作画・瀬田一乃によりコミカライズ決定!
(原作・都月きく音/キャラクター原案・伊東七つ生)

「コミックブリッジ」にて2021年4/9(金)に予告編掲載、16(金)から本編が隔週連載です!
続報をお楽しみに!


コミックブリッジ公式ページ
https://comic-walker.com/comicbridge/

コミックブリッジTwitter
https://twitter.com/COMICBRIDGE

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雪花妃伝~藍帝後宮始末記~
都月きく音・著

――王を害すると託宣を受けて辺境に捨てられた少女は、王の后となる。――

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884586338



コンテスト受賞作品



富士見L文庫×COMIC BRIDGE 頑張る女子主人公コンテスト
ファンタジー部門 特別賞受賞作
https://kakuyomu.jp/contests/working_woman_comicalize

コンテスト 選評

■富士見L文庫編集部■
世界観と主人公の設定が非常にマッチしていて、冒頭からドラマチックな雰囲気にわくわくしました。
「王の子を殺しているのは誰か」というミステリ要素も雰囲気に合っているのですが、この謎解き部分はもう少しメリハリが欲しかったのと、主人公ならではの行動や気づきが欲しかったです。
ラストも「まだ続きが読みたい」と思わせるような、前向きな余韻を含ませてもいいと思います。

■COMIC BRIDGE編集部■
世界観にブレがなく、文章のまとまりも大変よくて、小説としての質が高いと思えました。主人公の鈴雪のキャラメイクもしっかりできていて、思い入れのできる人物になっていましたが、少しおとなしすぎる感も。
そして、天麗公主の設定にはやや唐突感がありました。もう少し伏線を張っておいたほうがよかったかと思います。また、「結」は若干蛇足とも感じました。藍叡と鈴雪が結ばれたところで終わっても充分物語として成立しているし、幸せな気持ちで読み終えたかったので、少し残念でした。


「雪花妃伝 ~藍帝後宮始末記~」シリーズ

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