あやかし乙女の教育係 捨てられた私を迎えにきたのは、一途な妖狐でした
「気味が悪い」と蔑まれた少女は、絶対忠誠を誓う教育係に磨かれ花開く――
高校生の乙女は幼い頃に母を亡くし、祖父に引き取られた。
妖を見て癒やす力のせいで冷遇されながらも、密かに治癒を続ける中、美しい妖狐の青年、狐白が現れる。
やっと会えたとうれしそうな狐白は乙女を祖父の家から解放し、妖が棲まう“妖界”へ誘った。
実は乙女は、亡き妖界の主・大嶽丸の娘で、次の主候補に選ばれたのだ。
突然の展開と、教育係だという狐白の過剰な忠誠に戸惑うけれど、否定されてきた力を望まれて心が動く。
末永く支えると言ってくれた狐白と一緒に主を目指すうちに、乙女は本来の自分を取り戻し――。
- 【定価】858円(本体780円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】 文庫判
- 【ページ数】 272
- 【ISBN】 9784040762777
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もくじ
第一話 乙女、妖の主候補となる
第二話 乙女、妖界の洗礼を受ける
第三話 乙女、晩夏の宴に臨む
第四話 乙女、狐白の過去を知る
第五話 乙女、未来へ踏み出す
終章 乙女の願い
