龍王は愛しい番を求めない
孤独な少女が異能を開花させるとき、龍王は真の「番」を見出す――
龍王の「番」――それは本能で惹かれ合う魂の片割れ。
天涯孤独の少女・千世は、引きとられた遠縁の家で番の印を持つ幼い少女・美耶の保護者代わりとして継父母にこき使われていた。学校にも行けず育児に追われる毎日。しかし千世は美耶の印に関するある“秘密”を握っており、後ろめたさからその状況を受け入れるしかなかった。
ある時、街中で美耶をつけ狙う謎の男に襲われ、逃げた先で偶然異界へと迷い込んだ2人は、そこで龍族の青年、漣と出会う。彼は龍王を名乗り、番の印を持つ美耶と保護者代わりの千世を厚くもてなしてくれるが、美耶の印の“秘密”を知る千世は手放しに喜べない。
一方で漣も、自らの番であるはずの美耶ではなく、千世に惹かれてしまう自分に大いに戸惑い……。
- 【定価】858円(本体780円+税)
- 【発売日】
- 【サイズ】 文庫判
- 【ページ数】 304
- 【ISBN】 9784040761541
