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その巫女は悪女につき お前は、わたくしを殺す番犬

殺されたい巫女と、守りたい護衛。切なくも甘い中華風ロマンス。

 白王国の大巫女・雪玲は悪女である。
 金遣いは荒く傲慢、人を人とも思わない彼女は、新たに護衛となった男にこう言い放った。

「誓いなさい――わたくしに忠誠を尽くす犬になると」

 九つの国を束ねる巫女姫。その選定の儀のため、雪玲は護衛の志強とともに帝国へと旅立つ。道中も無理難題を押し付ける雪玲だが、その“真の目的”は別にあり……。
 偽物の大巫女である自分を殺してほしい。胸に秘めた宿願を果たすため、志強に憎まれようと悪女を演じ続ける雪玲だったが、その行動はことごとく裏目に出てしまい!?

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登場人物

雪玲(せつれい)
仙女の生まれ変わりである白王国の大巫女。とある事情から悪女を演じており、志強に殺されることを望む。

志強(しきょう)
雪玲の専属護衛。自分を犬呼ばわりする雪玲に憤りを感じつつも、その裏に隠された真意を読み解こうとしている。

  • 【定価】858円(本体780円+税)
  • 【発売日】
  • 【サイズ】 文庫判
  • 【ページ数】 336
  • 【ISBN】 9784040760711

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もくじ

第一章 お前は、わたくしに身を尽くす番犬

第二章 民はわたくしを歓待すべし

第三章 九王国の大巫女達は、蹴落とし合う

第四章 選定の儀をめぐって

第五章 悪女、天意を問う

第六章 わたくしは誰にも飼い慣らされない

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