紅霞後宮物語 第零幕 六、追憶の祝歌
文林、即位。そして、ふたりの道は分かれたはずだった――
 将軍となった小玉は、初日から書類仕事に忙殺されていた。信頼できる部下に恵まれ、女性初の将軍となり、しみじみ思うのは「嫁き遅れた」ということ。
 そんな折、小玉と文林、ふたりとも結婚適齢期を過ぎて相手がいなかったら結婚しようか、という話になる。「きっと楽しいわよ」と笑い合ったその時は、文林が皇帝になるなどと、誰も思っていなかった。
 世継ぎとして発表された文林の名前を見て、小玉は驚くが……
「紅霞後宮物語」秘められた前日譚のすべてが、ついに明かされる!
- 【定価】682円(本体620円+税)
 - 【発売日】
 - 【サイズ】 文庫判
 - 【ページ数】 224
 - 【ISBN】 9784040748740
 
